四川の秀逸な石仏

 画像上段:安岳毘lu洞水月観音。資陽市安岳県に所在します。重慶市との省境に近い場所です。片膝を立てた珍しい形で、女性的な造形です。秀逸で、今中国でもかなり人気が出て、有名になってきているとのことでした。
安岳毘lu洞の毘は、田偏に旁が比、luは、戸の上の部分に縦棒を追加 安岳県は資中市の中心街からは、100Km以上離れており、重慶との省境に近いです。

 

画像中上段:大足宝頂山千手観音像。ここの千手観音は本当に千手ありそうです。中心部が体で、周囲がすべて手です。中心部は宋時代、そのほかはかなり修復が入っています。 因みに日本で本当に千手ある千手観音は、寿宝寺、唐招提寺、大阪の葛井寺の3体のみで、一般の千手観音は、1腕を25手で数えます。

 

 画像中下段:中国のビーナスともいわれる観音像です。四川大学博物館で展示されています。詳しい言われや説明はなく、よくわかりませんが、毘沙門天の発生事情で紹介した龍興寺址出土の毘沙門天と同じフロアに展示されます。


画像下段:安岳圓覚洞観音菩薩。宋時代の作品です。圓覚洞は、国家A4級であり、整備は進んでいます。宋時代の遺跡が多く残ります。