長城第一墩(甘粛省)
万里の長城は、行ったことのある方も多いと思いますが、その多くは、北京近郊の八達嶺長城に行かれたのではないでしょうか。ここは、高速道路も整備されていますので、北京を訪れた中国人の多くもここを訪れます。
<画像の説明>北京近郊の八達嶺長城 人が鈴なりにつながる
八達嶺長城は、北京から75kmのところにあります。長城が北京の街から如何に近いかと同時に、北京という中国の首都が如何に北に偏っているかを物語る一端でもあります。
今回ご紹介するのは、甘粛省嘉峪関に近い、長城第一墩(dun)です。明代長城の最西端です。東の端の山海関(河北省)から延々と続く長城ですが、画像の討頼河という河(甘粛省嘉峪関)で終点となります。かなり崩れ落ちているところもありますが、規模や完成度の点でも、北京近郊とは比べるべくもない貧弱さです。
討頼河には、展望台が突き出ていますが、床がガラスで、高所恐怖症の人では、足が出せないと思います。中国の信頼性の基準では?と思いながら、折角の記念なので、最先端まで行って写真を撮ってもらいました。
<画像の説明>討頼河(甘粛省嘉峪関)
<画像の説明>画像1:討頼河に突き出た展望台。
画像2:長城第一墩の標識。後方に修復中の
長城が見える。