清白寺(山梨県山梨市)
清白寺は、中央本線東山梨駅から南方に徒歩10分くらいのところに位置します。山梨県の国宝建築物としては、勝沼の大善寺と清白寺の2棟のみですので、その一棟にあたります。
<画像の説明>清白寺入り口と参道
建物の参道には、梅の木が生い茂ります。両側、梅の木の外側には、今はブドウ畑が広がっています。本堂は、ブログの管理人が40年以上前に訪れた際とは異なり、今は無人でひっそりとしています。国宝の建造物とは思えないくらい何の入場制限もない、入場料も必要ない状況です。さすがに本堂の中には入れなませんが、本堂の周辺は自由に歩け回ることができます。
<画像の説明>清白寺仏殿
仏殿は、応永22年(1415年)建立の建立とされます。三間、三梁、一重、裳階付、入母屋造です。また、檜皮葺、柱は円柱です。内部は見ることができませんが、手にした資料によると、床を張らず漆喰で固められている由で、禅宗様の建物です。宋由来の立礼の国から伝わったとされる建物です。
<画像の説明>清白寺仏殿桟唐戸と華頭窓
本尊は、釈迦如来像、清白寺殿仁山義公大居士という尊氏の位牌、夢窓国師像が祀られるとされますが、今は確認できません。
建物の、基本的なコンセプトは、関東地方に点在する禅宗様の建築物と同じ図面で建築されたものです。何度も扱っている正福寺、円覚寺舎利殿等と同じ建築設計ですが、建物は小型で、一定の割合で縮尺したものと考えらます。