朝日観音堂(神奈川県南足柄市)

 朝日観音堂は、伊豆箱根鉄道大雄山線の終点大雄山駅より徒歩で約30分のところにあります。
 本堂は、江戸時代に作られた茅葺き、1辺4間、宝形造り(ほうぎょうづくり)の建造物です。基礎は亀腹(土の表面を漆喰で塗り固めたもの)です。木造聖観音立像、木造兜跋(とばつ)毘沙門天立像等が祀られていたようですが、それらは、現在本堂の前に建つ収蔵庫に安置されているそうです。

 

 南足柄市教育委員会によると、17年に1度の御開帳で、次回の御開帳は、平成33年とのことです。収蔵庫の前に設けられた立て看板によると、本尊の聖観音立像は、像高133㎝、平安時代の作で内刳はない、兜跋毘沙門天像は、3体あり、そのうち痛みのひどい1体は、像高132.5㎝平安時代の作とのことです。その他、平安時代から江戸時代の小仏像13体が残ります。観音堂及びこれらの仏像は、県の指定文化財になっています。 周辺には、路傍の石仏や無縫塔(卵塔)等が残ります。

 

<画像の説明>画像1:朝日堂本堂全景 画像2:朝日堂本堂と収蔵庫

 

 なお、せきどよしお氏のウェブサイト「せきどよしおの仏像探訪記」によると、自治会長さんが管理しており、事前にお願いすれば、拝観可能とのことです。せきど氏のサイトには、更に詳細に像容が語られています。

2017年04月22日