西域の石窟遠景

 キジルガハ石窟は、新疆ウイグル自治区クチャ県にあります。クチャ地域にはにはキジルガハ石窟ほか、有名なキジル石窟をはじめクムトラ石窟やシムシム石窟があります。

 ➡キジル石窟拡大画像 にリンク

 <クムトラ石窟画像

 

<シムシム石窟画像>
   (シムシム石窟は、オフロードを走るため、四駆を予約する方が無難です。)

 

キジルガハ石窟拡大画像>
  キジルガハ石窟は、前掲しましたが、拡大写真をリンクしました。

 

新疆ウイグル自治区には、そのほかホータンを中心としたシルクロード西域南道地域に、多く残ります。ラワク遺跡、1982年に発見されたフガイウライク遺跡等ですが、内部を見られる石窟はまずありません。

 ラワル遺跡は、最近外観が整備されて外部のみ見ることはできるようになったようです。しかし、新疆ウイグル自治区は、1月23日現在、外務省の危険情報(レベル1、十分注意)がでており、特に西域南道地域には、簡単にいくことはでき無い状況は継続しています。

 更に、本論で言及したダンダン・ウイルクの毘沙門天像について、篠原典生氏がデジタルシルクロード『毘沙門天の発見』に、「近年、新疆文物局等によってダンダン・ウイルクの再調査が行われたが、すでにこの塑像は失われていた。足下の邪鬼も頭部を失い、見るも無残な姿になっている。」と語られています。この地域の文化財保護は、政情不安のなかで、遅々として進んでいないのが現状です。

 画像上段:ベゼクリク千仏洞は、新疆ウイグル自治区トルファンに位置します。石窟の多くは絵画がはぎとられており無残な姿になっています。

 

 

 

 

 画像下段:楡林窟は、甘粛省安西に位置します。莫高窟、西千仏洞を含めて敦煌石窟というそうです。 楡林窟は、踏実河の両側の段崖に開かれていますが、画像の左手側のみが内部を見られます。25窟弥勒経変は有名ですが、石窟内部は写真撮影禁止です。