安岳圓覚洞
安岳圓覚洞は、四川省資陽市安岳県に位置します。現在国家A4級、全国重点文物保護単位(単位は機関)の対象です。唐時代から宋時代まで造像されました。現地のカタログによると、宋時代の釈迦如来立像、観音菩薩立像等1933体が残ります。
<画像の説明>浄瓶観音立像(宋時代)
<画像の説明>蓮華観音菩薩立像
西域的毘沙門天坐像が1体残ります。毘沙門天坐像は、日本にはあまり残っておらず、珍しいと思います。毘沙門天の一族郎党、つまり、毘沙門天の右独善(毘沙門天の第2子)、左は、眷属(家来)、吉祥天立像(毘沙門天の妻)、毘沙門天の足元には地天が石刻されています。
<画像の説明>画像1:毘沙門天坐像、本尊の右独善(毘沙門天の第2子)、左は、眷属(家来)、吉祥天立像(毘沙門天の妻) 画像2:毘沙門天足元の地天の拡大図