馬蹄寺北寺
馬蹄寺甘粛省張掖近郊のチベット寺院です。本編にも何度か記載しましたが、新疆から甘粛省にかけての山間部には、チベット系寺院がいくつか点在していますが、馬蹄寺はその中の一つです。馬蹄寺北寺は、張掖から70㎞、祁連山脈のふもとに位置します。
<画像の説明>馬蹄寺北寺中央窟
河西回廊の南端になります。馬蹄寺は、1500年前の東晋、北魏時代から清代まで継続的に掘削されてきたいくつかの石窟群のことを言いますが、北寺と千仏洞の保存状態が比較的良いです。
<画像の説明>馬蹄寺内部の階段
チベット仏教は、日本では、チベット密教とも言います。空海が日本に伝えた密教は、純密(体系化された密教)と言われ、それまでの断片的な密教と区別されています。チベット密教は、それほど体系化されておらず、土俗的だ(地域性が強い)と言われています。
<画像の説明>画像左または下:観音菩薩坐像 画像右または上:釈迦如来坐像